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2017/10/23 14:58
今日は新しいコインケースを創作するまでの裏話をご紹介します。
よくみなさんの作品で「イタリアンレザー」使用!と書かれているのを目にしていました。
ヨーロッパの革らしく?発色も良く、とても気になっていた素材のひとつです。
でも、JACKTAILで作っている鞄には少し革の厚みが薄いと感じ、購入をためらっていました。
しかし、偶然にも別のオイルレザーを探しに革の卸メーカーにうかがった時に、イタリアンレザーの「アリゾナ」と出会ってしまったんです。
画像では何度も見ていたものの、実物を見るのはもちろん初めて。
実際に目の当たりしたイタリアンレザー「アリゾナ」にもう一目惚れです。
厳密に言うと、色とシボに強く惹きつけられたのです。
ウイスキーという名の赤茶色と深みのあるシボ。そして、なんとも言えぬ上品でソフトな触り心地!
「この革で何かを作りたい!」という衝動に駆られ即購入。
念願のアリゾナを入手後、色々と悩んだ結果「この革は、やっぱり手に触れ、使い込むものがいい!」と決め、今回コインケースを仕立ててみました。
普段は創作する物を決めてから革を選ぶことが多いのですが、今回の件でまた少し革の魅力を発見した気がします。
◆アリゾナ
イタリア中部に位置するトスカーナ地方で伝統的な製法で作られたハンドメイドレザー。 特に厳選された牛の肩(ショルダー)部分のみを用い、天然植物タンニンでなめし、タンブル(シボ出し)加工する。そして、職人の手によって1枚1枚丁寧に染められたイタリアを代表する最高級レザー。
天然皮革特有の自然なシボとイタリアならではの色の深み、そして使い込んでいくと味が出てくる経年変化が楽しめる。
このアリゾナのウイスキーは使い込むと、コバやシボの上っ面が黒光りして最高の風合いを醸し出します。
上品でソフトな触り心地とエイジングを是非お楽しみください!