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2020/05/28 15:43

先日、革製のメディカルポーチの製作は可能でしょうか?とのお問い合わせをいただきました。


メールには今まで使っていた物?の革製のメディカルポーチの写真とサイズが添付されていました。
どうやらフルートケースが目に留まりお声がけくださったようです。
本体部分はフルートケースと同じ構造にすれば問題はないのですが、4cmほどの深さがあるフタの部分が難問でした。
フタも本体と同じ構造にしちゃえば簡単なんですけど、デザイン的に美しくないと思い却下。
浅いものなら革を水で柔らかくしてから成形する方法もありますが、フタ裏にネットを取り付けたいとのご要望もあったため4cmは必須条件に。

世にある革製のメディカルポーチってどんなの?とリサーチしましたが革製の物ってほとんどないんですよね。
あるのは金属やプラスチックに革を貼りつけたタイプのものばかりで...
逆にこれで闘争心に火が着いたのか「かっこいいオール革製のものを絶対に作ってやる!」って。

部分的な試作を繰り返し、試行錯誤の末にようやく納得のいくものが完成しました。

実はお見積もりをお出しした時に「深いフタが難しければ浅くてもいいですよ」と言われてたんですけどね。
今回のようなハードルがスキルアップにつながるんだな〜とあらためて痛感しました!

革製品はこれからが完成品へ向かってのスタートです


試行錯誤の結果この構造に


無事にフタ裏のネットも付きました


ピッグスェードを貼り込んだインナートレイ


細部まできっちりと仕上がってます